ブルックリンスタイルの店舗

楽しみながら仕事をしたいという人たちが多くなってきたように感じられる現代、自身の好きなカテゴリーを掲げてお店を持つというのも夢のひとつになっているのではないでしょうか。お店を持つうえで一番最初にこだわるべきは、店舗デザインではないでしょうか。近年の流行から見ると、ブルックリンスタイルのお店というのが多くみられているようです。

ブルックリンスタイルと言えば、マットな床が定番です。マットな質感は素材の味を殺さず、温かな印象を与えます。お勧めするのは足場材等の木材です。これらは木目を見せることのできる素材として貴重なのです。但し、木材はそのまま使用してしまうと、木粉が埃に変わってしまいます。防塵加工を施してから使いましょう。防塵加工はモルタルに対しても有効です。モルタルはコンクリートにワックスをかけたもので、ブルックリンスタイルには欠かせない素材です。

ブルックリンスタイルを本格的に導入するには、壁の木材を節ありのものにします。ニューヨークでも足場木材のリユースが基本となっていますから、拘る人は磨こうともせず、釘跡も消さずに使用しています。面白いのが、リユース品の素材の方が新品よりも高額であることです。ですから予算上の制約がある場合は、新品を用いるしかありません。新品であっても塗料を雑に塗れば、中古品に似せることができます。そして塗料にも気を配ると、より本格的な雰囲気を生み出すことが出来ます。例えばシャコビーンは透明色に近く、塗るだけで木材の素材感が強調されます。その働きはニスとよく似ていますが、味わいは異なっています。

ブルックリンスタイルは人気を博していますが、製作の難しい様式です。中古品の木材を使うわけですから、形が歪で組み立てに苦労するのです。貼り付ける際は、ボンドとタッカーで試行錯誤しながら完成を目指します。本物のレンガを使ったタイル作りも簡単ではありません。しかもレンガは高価な素材であり、チェーン店等では「レンガ風」のタイルを代用することがほとんどです。マットなタイル、敢えて斑を作り出しているタイルが豊富に販売されているので、拘りの強い経営者でない限り、十分満足できる仕上がりになるはずです。