食卓にハムを

ハムは歴史の古い食べ物で、皆が美味しく食べられる食品です。是非ご家庭でも味わってください。ただの肉であればすぐに腐ってしまいますが、ハムという加工食品にすると、その保存可能期間は飛躍的に伸びます。こうした技術は、過去の人達の知恵によるものです。塩漬け、燻製といった方法でハムは造られますが、その製造過程まで熟知している人は少ないでしょう。興味のある人はリサーチして学んでみてください。因みに最近の調査によれば、日本に限っても10万トン以上のハムが製造されたことになります。中でもロースハムが人気となっており、家庭で食される機会が非常に多いことが分かります。
ハムについて詳しくない人も、その原料が豚肉であることはご存知でしょう。と言っても、実は豚肉以外の肉が使われることもあるのです。ただここでは豚に絞ってご説明することにします。豚の妊娠期間は4カ月ですから、それほど長いものではなく、しかも一度の出産で多くの赤ちゃんが生まれます。また成長が速いことも知られており、すぐに大きくなり、また丸々とした体になります。言い方は悪いですが、豚を育てるのは非常に効率的な作業であり、メーカーとしても旨味が沢山あるのが豚肉なのです。消費者としても、安くて美味しい肉を食べられるわけですから、豚肉に人気が集中するのは当然と言えます。肉の中でも味、風味、色、噛み応えの全てにおいてトップクラスであり、ハムにするには最適です。因みにどの部位をハムにすべきかは決まっておらず、色々な部位ごとに特色があります。
ハムはとにかく保存できるのが長所です。ハムがしょっぱいことからも分かるように、塩漬けという工程は欠かせません。この工程によって、微生物が付きにくくなるのです。