多種多様な食品を扱う食品包装の世界では、食品加工技術と相まって包装技術が重要な位置づけとされており、極端な言い方をすれば食品包装なくして今のライフスタイルは維持できないとまで言われているほどです。
その食品包装に使用されている梱包資材は、少し意外な面もありますがよく目にするプラスチックを使用したペットボトルやレトルト食品に使用するレトルトパウチ、菓子類に多用されているフィルム包装は梱包資材に占める割合はごくわずかで、ほとんどがアルミ缶やスチール缶と言った缶類に代表される金属やビール、酒からジャムなどと言ったびん類に使用するガラスで占められています。
ただ一口に金属を使用した缶類といってもその加工技術と相まって品質維持機能等性能は従来とは比べ物にならないくらい向上していると言われています。肉や魚介と言った缶詰は1年以上保管が可能というレベルまで機能性アップが図られており、長期保存の代表格と言っていいでしょう。
もともと缶詰の起源は、ガラスを使用した瓶詰めからと言われています。紙も意外や意外で、各種表面処理技術の向上で、以前よく見られたテトラパックで代表される乳製品オンリーから各方面への応用で見直されています。
またスーパーの生鮮食品を包んでいるOPP袋も食品包装の1つです。
このように食品包装は包装技術向上が大きく影響しているのは間違いありませんが、更に食品加工技術向上もその一端を担っていることも忘れてはいけない現実があります。
食品の品質はその包装技術と食品加工技術とが相まって初めて達成されるものとなっています。