生け花ワンランクアップ

せっかく、可愛いCUTEな花束やフラワーアレンジメントを頂いても、「花言葉」を調べたとたん、ガッカリしてしまった事はありませんか?「花言葉」を調べてみると、1つの花にいくつもの花言葉が存在したりもしますが、花を贈り合う事で、お互いの気持ちを確かめるような1つの「言語」としての役割を担っていた時代もあったようなのです。実際、現代でも言葉に出して言いにくい事柄は多くあります。そんな時に、花を贈ることで相手に気持ちが届くなんて、なんとも素敵な意志の疎通ではありますね。花とは、別物ですが、現代人がメールやLINEなどを通じて伝達を行う際には、絵文字やスタンプを使用したりするものです。絵文字やスタンプは、言葉以上に、相手に気持ちを伝える時もありますが、それらのツールを使い慣れていない人々に送ると、不可解な返答や意味不明な会話に陥ってしまう可能性もあります。花束を贈る際に難しい事は、やはり相手が「花言葉」をきちんと理解していない場合、逆の意として捉えられてしまう可能性を秘めている点です。例えば、「スイセン」の花を、尊敬を込めて、お世話になった先輩に贈ったとします。贈られた側の先輩が、「スイセン」の花言葉を調べてみると、「うぬぼれ」「もう一度愛して欲しい」などといった、ワードをみつけてしまい勘違いをしてしまうといった可能性もあります。花を贈る際に、もし「スイセン」を『尊敬』を込めて贈るのであれば、メッセージカードに一言、「スイセンの花言葉、『尊敬』を込めて先輩に感謝を伝えます。」など、自分の伝えたい、花言葉の「意」を添えた方が良いかもしれません。フラワーアーティストや華道家なども、作品作りに特別な想いを込めたい時などに、花言葉から、作品に使用する花々を選択する事もあるようです。フラワーアーティストや華道家ともなると、作品に「テーマ」を設けたり、「題名」を添えたりするので、作品に対する「意」は、観客側に伝わりやすいかもしれませんが、素人が花を贈る際に、花言葉も同時に伝えたいと考えるような時は、その伝え方には気を配りましょう。可愛いけれど、危険な「花束」と「花言葉」、扱い方は要注意です。思ってもみないトラブルに巻き込まれる可能性を十分に秘めています。